結婚式といえば、人生の大事な通過儀礼。新郎新婦はもちろん、ゲストも最高の装いでこの日を祝いたいものです。
結婚式の装いと聞くと、華やかなタキシードやスーツが思い浮かぶかもしれませんが、特に新郎新婦の父親は、フォーマルな場での男性の装いとして「モーニング」が欠かせません。
モーニングとは？
モーニングは、男性のフォーマルウェアの一つで、正式には「モーニングコート」と呼び、主に結婚式や葬儀などで午前中から日没までの公式な行事で着用されます。
ジャケット、ベスト、パンツの3点セットが基本で、ジャケットは黒、ベストは黒またはグレー（慶事のみ可）パンツはストライプ柄（コールズボン）を着用します。
モーニングの特徴
ジャケット: 上着の前から後ろにかけて緩やかなカーブでカットされていて、前が短く後ろが長いのが特徴。シングルブレストで後ろが燕尾状のフックベントになっており、非常にエレガントなシルエットです。
ベスト: グレーまたは黒が一般的で、ジャケットの下に着用します。グレーベストを選ぶと上着の黒とのコントラストでウエストを引き締め、スタイルアップの視覚効果も期待できます。
パンツ: 黒とグレーのストライプ柄「コールズボン」を合わせる。ストレートなシルエットで、長時間の着用でも疲れにくいデザインが特徴です。
ネクタイ: 結婚式では白黒ストライプやシルバーグレーの結び下げネクタイが定番。シンプルでありながらも華やかさを演出します。
結婚式でモーニングを着る意味
結婚式はフォーマルな場であり、礼儀を重んじることが求められます。モーニングは、そうした場にふさわしい格式高い装いであり、新郎新婦の父親が着ることで、その場の格を一段と引き立てます。特に新婦の父親がモーニングを着用することで、隣に立つ花嫁の美しさをより一層引き立てます。
また、父親がモーニングを着用するのは「新郎新婦を立派に送り出す」という意味合いが込められています。結婚式当日、親としての誇りと感謝の気持ちを表す一つの方法として、モーニングは最適な選択と言えるでしょう。
モーニングを選ぶ際のポイント
サイズ: モーニングはなるべく体に合ったサイズを着用することが重要です。レンタルの場合でも、試着をしてサイズを事前に確認しましょう。
素材: 長時間の着用になるため、動きやすく、通気性の良い素材を選ぶことが大切です。特に夏場の結婚式では、涼しげな素材のものを選ぶと快適に過ごせます。
アクセサリー: ポケットチーフやカフスボタンなど、細部にこだわることで、より洗練された印象を与えます。
まとめ
結婚式でのモーニングは、単なるフォーマルウェア以上の意味を持っています。新郎新婦の父親がモーニングを着ることで、その場の雰囲気が一層引き締まり、格式高い結婚式を演出することができます。結婚式を迎えるにあたり、最高の装いを選ぶことで、その日をさらに特別なものにする手助けをしてくれるでしょう。
モーニングを選ぶ際には、サイズや素材、アクセサリーにも気を配り、最高の一着を見つけてください。
記事監修 イデアス株式会社
大阪市淀川区にて40年以上にわたり礼服の製造・開発に取り組んできた実績を受け継ぐ企業。
すべての縫製工程は日本国内で行われており、車椅子用のユニバーサルデザインモーニングコートや脚長効果のあるヒールアップシューズのレンタルサービスも展開。
結婚式や各種式典で使用されるフォーマルな衣装を、品質に強いこだわりを持ち提供。
執筆者 大谷真司 イデアス株式会社代表取締役
「タキシードレンタルドットコム」の最高責任者。
1990年 大阪の総合結婚式場において洋装部の責任者としてキャリアを開始。
1995年 全日本冠婚葬祭互助協会の2級冠婚士資格を取得。
1996年 法人向け貸衣装部の責任者に就任。
2006年 独立。宅配レンタル専門の「タキシードレンタルドットコム」を創業。
