結婚式で使ってはいけない言葉~マナー

マナーNG

一部の地域の風習では、昔、嫁入り家具を運ぶトラックが、「出戻り」を連想させないようにバック駐車をNGとして、家の周りをわざわざ遠回りして駐車することがありました。また、「躓き」を連想させないように停車せず信号無視をする場合もあったそうです。紅白幕で包まれたトラックが通ると周囲の車が道を譲るといった、今では考えにくい光景も見られました。このように日本人は言葉に宿る力、「言霊」をとても大切にして来ました。

結婚式は人生の一大イベントであり、参加者全員が新郎新婦の幸せを祝う場です。
そのため、言葉選びにも細心の注意を払う必要があります。今回は、結婚式で避けるべき言葉や表現について解説します。

  1. 「切れる」「終わる」「離れる」などの縁起の悪い言葉
    結婚式では、ネガティブな印象を与える言葉は避けるべきです。「切れる」「終わる」「離れる」といった言葉は、結婚の継続や夫婦の絆を否定するイメージを持たせるため、NGワードとされています。また、「破れる」「戻る」など、別れや不幸を連想させる言葉も同様に避けるべきです。
  2. 数字の「4」や「9」
    日本では「4」が「死」を連想させ、「9」が「苦」を表すことから、不吉な意味を持つ数字とされています。これらの数字にまつわる話題や言葉も、結婚式では避けるべきです。
  3. 悲しみや別れを連想させる歌や詩
    結婚式で披露されるスピーチや音楽も慎重に選びましょう。悲しい歌詞や別れをテーマにした曲は避け、明るく前向きな雰囲気を保つように心掛けることが大切です。
  4. 過度にフランクな表現やスラング
    結婚式はフォーマルな場であり、礼儀正しい言葉遣いが求められます。普段の会話で使うようなフランクな表現やスラングは、特に目上の方がいる場では控えましょう。また、相手を敬う気持ちを言葉にし、適切な敬語を使うことも重要です。

まとめ
結婚式はお祝いの場であるため、使う言葉にも細心の注意を払うことが求められます。
ウケ狙いで発した言葉が会場を凍り付かせるようなことになるのは避けたいものです。不適切な言葉遣いを避け、幸せな雰囲気を作り上げることが、新郎新婦や参加者全員にとって素晴らしい思い出を作る鍵となるでしょう。

記事監修 イデアス株式会社

大阪市淀川区にて40年以上にわたり礼服の製造・開発に取り組んできた実績を持つ企業。
すべての縫製工程は日本国内で行われており、車椅子用のユニバーサルデザインモーニングコートや脚長効果のあるヒールアップシューズのレンタルサービスも展開。
結婚式や各種式典で使用されるフォーマルな衣装を、品質に強いこだわりを持ち提供。

執筆者 大谷真司 イデアス株式会社代表取締役

タキシードレンタルドットコム」の最高責任者。

1990年 大阪の総合結婚式場において洋装部の責任者としてキャリアを開始。
1995年 全日本冠婚葬祭互助協会の2級冠婚士資格を取得。
1996年 法人向け貸衣装部の責任者に就任。
2006年 独立。宅配レンタル専門の「タキシードレンタルドットコム」を創業。
2016年 日本フォーマル協会のフォーマルスペシャリストゴールドライセンスを取得。