フォーマルウエアのスラックスは、全体の印象を左右する重要な要素です。特にスラックスの長さは、その場にふさわしい「きちんと感」を演出するために重要です。この記事では、フォーマルウエアのスラックスの理想的な長さや選び方について、弊社のおすすめスタイルを交えて解説します。
1. フォーマルウエアのスラックスは「少し長め」が基本
弊社では、スーツで流行しているようなカジュアルな印象を避け、フォーマルウエアとしての品格を保つために、スラックスの長さを「やや長め」に設定することをお勧めしています。これにより、フォーマルな場で求められる落ち着いた雰囲気を作り出すことができます。
モーニングコートやディレクターズスーツの場合
特にモーニングコートでは、長めのスラックスがエレガントなシルエットを引き立てます。裾の長さが足りないと軽く見えてしまうため、裾が靴にしっかり触れる長さを基準にしましょう。
2. サスペンダーで脚長効果をプラス
フォーマルウエアのスラックスは、サスペンダーを使用することで、ウエスト位置を自然に高めに設定するのがおすすめです。ウエスト位置を上げることで、脚が長く見え、全体のバランスが良くなります。特に以下の点に注意してください:
- ズボンのウエストとベストの隙間をなくす
モーニングコートでは、ベストとスラックスのウエストの間に隙間ができると、不格好な印象を与えます。サスペンダーを活用し、ウエスト位置をしっかり上げて調整することで、この問題を解消できます。 - 動きやすさの確保
サスペンダーはウエストを締め付けないため、長時間の着用でも快適に過ごせます。
3. 裾の仕上げと注意点
フォーマルウエアでは、スラックスの裾をシングル仕上げにするのが一般的です。ダブル仕上げはカジュアルな印象を与えるため、フォーマルシーンでは避けましょう。また、靴を履いた際に適切な長さになるよう、必ずフォーマルシューズを合わせて調整してください。
4. タキシードレンタルでのサービス
当社タキシードレンタルドットコムでは、お客様一人ひとりのご体型やスタイルに合わせたサイズ選びをプロのスタッフがお手伝いし、フォーマルな場にふさわしい着こなしをアドバイスいたします。
記事監修
イデアス株式会社
大阪市淀川区にて40年以上にわたり礼服の製造・開発に取り組んできた実績を受け継ぐ企業。すべての縫製工程は日本国内で行われており、車椅子用のユニバーサルデザインモーニングコートや脚長効果のあるヒールアップシューズのレンタルサービスも展開。結婚式や各種式典で使用されるフォーマルな衣装を、品質に強いこだわりを持ち提供。
執筆者
大谷真司 イデアス株式会社代表取締役
「タキシードレンタルドットコム」の最高責任者。
- 1990年 大阪の総合結婚式場において洋装部の責任者としてキャリアを開始。
- 1995年 全日本冠婚葬祭互助協会の2級冠婚士資格を取得。
- 1996年 法人向け貸衣装部の責任者に就任。
- 2006年 独立。宅配レンタル専門の「タキシードレンタルドットコム」を創業。
- 2016年 日本フォーマル協会のフォーマルスペシャリストゴールドライセンスを取得。