たいへん名誉な叙勲。式典当日は、フォーマルウェアで出席することが多いです。それもあり、普段より緊張される方も多いことでしょう。そこで今回は式典等で、緊張を和らげる方法をご紹介します。
深呼吸をする
道具を使わずに、その場ですぐに行えるのが深呼吸です。お腹を膨らませるように、腹式呼吸をゆっくりとしてみてください。副交感神経が刺激され、緊張が和らぎやすくなります。ポイントは、吸った時間の2倍をかけて息を吐き出すこと。口をすぼませ、「細く長く」をイメージして吐き切るとリラックスできるはずです。
ツボを押す、マッサージする
緊張によって、筋肉が強ばりやすい方におすすめなのがツボ押しやマッサージです。ふくらはぎや、手のひらを血流を良くするように揉んでみてください。意識が式典から、マッサージという行為に変わることで、緊張がほぐれやすくなります。手のひらをマッサージする際は、親指と人差し指の間にある「合谷(ごうこく)」というツボを押すのもおすすめです。
「万能のツボ」と呼ばれており、緊張緩和の他
・頭痛
・眼精疲労
・首や肩のコリ
に効くと言われています。
5秒ルールを試す
すぐにやる気を出す方法として、TEDで反響となった「5秒ルール」。提唱したのは、弁護士、作家のメル・ロビンズ氏です。やり方は、何かをしようと思ったら
「5、4、3、2、1、GO」
と、心の中でカウントダウンするだけ。「GO」になったらすぐに行動を始めます。メル氏によると、この方法は緊張を和らげるのにも効果があるそうです。カウントダウンをし、GOになったら
・式典後、ホッとした気持ちでいる自分
・リゾート地などリラックスできる土地にいる自分
など、緊張とは無縁の状況をイメージすることで、安心感を得られるのだとか。実際にメル・ロビンズも20年以上パニック障害に悩まされていました。しかしこの方法をとることで、克服できたそうです。道具もいらないので、ぜひ試してみてくださいね。
緊張=良いものと捉える
近年は、緊張は良いものと捉える説も出始めています。精神科医の樺沢紫苑さんは、「緊張でパフォーマンスが下がるのは、脳科学的に間違い」と語っています。緊張すると、集中力を高めるノルアドレナリンが分泌され、結果パフォーマンスが良くなるそうです。そのため、緊張してきたら「これで良い結果に繋がる」と捉え方を変えてみるのはいかがでしょうか。
緊張している自分を実況する
テレビ番組「ホンマでっか!?TV」でおなじみの心理学者・植木理恵さん。彼女も長年パニック障害で悩んでいたそうです。解決するのに役立ったのが「セルフ実況」。緊張し始めたら、
・手に汗をかき始めました
・喉が渇きました
・心拍数がどんどん増えています
など、体の変化を心の中で実況します。そうして言語化することで冷静になり、いつの間にか身体の変化も軽減されるそうです。深呼吸しながらなど、他の方法を併用するのも良いかもしれませんね。
まとめ
今回は、緊張を和らげる方法は以下の5つです。
・深呼吸をする
・ツボを押す、マッサージする
・5秒ルールを試す
・緊張=良いものと捉える
・緊張している自分を実況する
その場でできるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
記事監修 イデアス株式会社
大阪市淀川区にて40年以上にわたり礼服の製造・開発に取り組んできた実績を受け継ぐ企業。
すべての縫製工程は日本国内で行われており、車椅子用のユニバーサルデザインモーニングコートや脚長効果のあるヒールアップシューズのレンタルサービスも展開。
結婚式や各種式典で使用されるフォーマルな衣装を、品質に強いこだわりを持ち提供。
執筆者 大谷真司 イデアス株式会社代表取締役
「タキシードレンタルドットコム」の最高責任者。
1990年 大阪の総合結婚式場において洋装部の責任者としてキャリアを開始。
1995年 全日本冠婚葬祭互助協会の2級冠婚士資格を取得。
1996年 法人向け貸衣装部の責任者に就任。
2006年 独立。宅配レンタル専門の「タキシードレンタルドットコム」を創業。
2016年 日本フォーマル協会のフォーマルスペシャリストゴールドライセンスを取得。