叙勲式の基本とマナー(モーニングコート)
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毎年、春と秋には叙勲が行われます。たいへん名誉なことですので、伝達式の服装はしっかりと基本をおさえておきたいもの。なかなか知る機会が少ないマナー知識です。
今回は、
・叙勲式での基本ドレスコード
・着こなしマナー
をご紹介していきます。
叙勲式の基本ドレスコードはモーニングコート
叙勲や褒章の種類によって着用規定があり、多くの場合でモーニングコートや燕尾服が推奨されています。
1. 推奨ドレスコード(燕尾服)
・大勲位菊花章頸飾
・大勲位菊花大綬章
・桐花大綬章
・旭日大綬章
・瑞宝大綬章など
2. 推奨ドレスコード(モーニングコート)
・旭日重光章
・瑞宝重光章
・文化勲章
・旭日中綬章
・旭日小綬章など
男性の正礼装として浸透しているモーニングコートですが、着こなしには多くのルールがあります。面倒に思われるかもしれませんが、フォーマルな式典だからこそ、ドレスコードはしっかりと整えたいですね。
次節からは、モーニングの着用マナーをみていきましょう。
モーニングコートの着こなしマナー
・ジャケット
黒。1つボタン(拝みボタンの場合は2個で一対)。ピークドラペル
・スラックス
グレーの縦縞が入ったスラックス(コールパンツ)が基本です。裾はシングルカット。足元がすっきりとして、スタイリッシュな印象になります。
・シャツ
必ず白の無地を着用してください。襟はレギュラーカラー又はウイングカラー、袖口はカフリンクスで留めますがシングルカフス、ダブルカフスどちらでも大丈夫です。
・ベスト
グレー、アイボリー、黒のいずれか。黒の場合は上着と同素材で着脱可能な白いエリ付けます。
・ネクタイ
白黒の縞模様。シルバーグレーの縞柄やシルバーグレーの無地で、結び下げネクタイを着用します。
・ネクタイピン
付けなければいけないという訳ではありません。
・チーフ
白色のポケットチーフを挿しましょう。折り方はスリーピークスです。
・叙勲、褒章佩用金具
専用の金具をお使いになった方が、フォーマルな印象を高められます。胸に付けるタイプの勲章は、モーニングのポケットに付けましょう。
・手袋
モーニングでは、手袋を右手に持つのがマナーと考えられています。グレーか白で革製か布製のいずれかを準備しましょう。
「持っているのは手袋である」と伝わるように、手袋の指先を外側にして持つとGood。
・ベルト
モーニングの装いでは、基本的にサスペンダーを使って着用します。
・靴下
白黒の縞模様もしくは黒色の無地靴下を着用します。
・靴
内羽根式の紐結びで、ストレートチップまたはプレーントゥの黒革靴を履きます。エナメルなど光沢のあるものはNGです。
モーニングコートの着こなしマナー
今回は、
・叙勲式での基本ドレスコード
・着こなしマナー
をご紹介しました。
シャツの種類から小物の色まで決まっているため、混乱してしまうこともあるかもしれません。
伝達式までに慌てなくともいいよう、受章が決まったら速やかに装いの準備に移りたいですね。
今後も、こうしたマナーや豆知識をご紹介してまいります。
どうぞお楽しみに!